2018年1月20日土曜日

法政大学のシンポジウムでムチャブリされた日

市ヶ谷駅で降りて法政大学へ。


目的はこのシンポジウム。
法政大学が立ち上げた「江戸東京研究センター」が主催するシンポジウムがありまして
テーマが「古代・中世の原風景」となったらもう行かねばなりますまい。


主催者は何度もお会いしたことのある陣内先生。
実は「東京人」で「古道特集」したときに座談会でお会いして以来、
顔を覚えて貰っております。
主催者挨拶時に、吉川弘文館から出てる「東京の歴史」の宣伝も。
買わねば。

今回は、法政大学で教えておられる講師と教授、
さらにゲストとして葛飾区の谷口さんのお三方の講演。

最初は神谷先生が武蔵国府と水の関係。
府中は地下水と多摩川の水運に恵まれている国府に相応しい場所って話。
(ただ、品川湊は国府の外港だった、と不用意に言ってしまったのでシンポジウムでつっこまれることに……)
多摩川源流の玉姫物語伝説は知らなかったのでちょっと調べてみたいところ。




2番目はお馴染み、
葛飾区の学芸員をされている谷口先生の低地の話。
相変わらず話が面白い。

ガチの考古学者さんなので最新の発掘をベースにした史実に基づいた話をわかりやすく離してくれる。
今回は武蔵国と下総国の境界の話と葛西城の話。
江戸時代に武蔵国と下総国の境界が変更されて、古隅田川から太日川(今の江戸川)になった……のだが、北条氏の時代にすでに葛西は江戸圏に含まれていた、
ナニナニ時代という区分に囚われていては本質を見失う、という
目からうろこの話。尊敬してます。
さらに葛西城発掘。なぜそこに葛西城が作られたのかとか
葛西城には一時期足利氏がいて「葛西公方」が存在したとか
葛西城は未訪問なので行かねば。


最後は高村教授が
古代や中世の聖地がどう取り込まれていったかという話。
大阪など他の地域の話を交えながら
都市圏が広がるに従って水神が遷座して境界を守っていたとか
洞窟の湧水はことごとく水の聖地かするとか。
境界の聖地に置かれた神社は時代を経て境界が変わるに従って遷座する。
ああ、神社の遷座ネタは大好物なので面白い。
秋葉原にある柳森神社の遷座の歴史とか。
神田明神もそういう視点で江戸時代の遷座を捉えると面白い。
中沢新一のアースダイバー的な面白さといったらいいかも。
神社創建伝承をそのまま持ってきてるのがちょっと引っかかったけど。




講義が終わったら、休憩してそのあと
法政大学の国際日本学研究所長と府中郷土の森博物館館長のおふたりを加えて
パネルディスカッション。
その前に法政大学総長が出てきて挨拶したのはびっくりした。
法政大学の学長さんって、江戸文化の専門家だったとは。知りませんでした。

そしてシンポジウム。
なんか緊張感漂ってて、面白い。
ITやカメラ系のパネルディスカッションは観たことあるけど、
こういうアカデミックな世界は雰囲気が全然違うわ。

司会進行の陣内先生も大変だ。

で、パネルディスカッションが終わって、質疑応答。
特に質問もなさげなのでこれで終わりか、と思った瞬間、
陣内先生が、会場にはいろんな専門の方がいらっしゃってますが、
古道の荻窪さん、何かありますでしょうか、
と突然のムチャブリ!
ひー。心臓によくないです陣内先生。

びっくりした。緊張した。

でもこういうハイレベルなシンポジウムって知見が広がっていいわー。
明日のブラカグラ(NPOが主催する神楽坂の勉強会みたいなやつ。わたしはそこで講師兼散歩ガイドをするのです)の参考にもなりました。

帰宅して、ブラカグラで使うプレゼン用の資料(テーマは神楽坂の4つの神社なので、特に歴史的に面白い赤城神社と筑土八幡(と津久戸明神)についてまとめる)を作って寝る。








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