2012/11/28

12月5日発売です

延々と書いてた本、Amazonにやっと掲載されました。12月5日発売です。
Amazonに登録されると、ああ、まもなく発売なんだなあと実感できる、そういう時代です。面白いもんです。
「古地図でめぐる今昔東京さんぽガイド」です。
ちょっと前に出した本と微妙にタイトルがかぶってるような感じではありますが、実はタイトルにはわたしはタッチしてないので(いつの間にか決まってた)ご容赦を。

内容は東京の歴史散歩ガイドブックで、
駅を起点に、おもしろげなスポットを10個みつくろっております。
一応、それぞれについて隠れテーマ……古墳だったり城址だったり弥生だったり古社古刹だったり街道だったり江戸時代だったり室町時代だったり……を念頭において選定してるのでそれなりにバリエーションを持って楽しんでもらえるかな、と。

たとえば、大手町に将門の首塚があるけど、なぜ平氏である平将門が関東地方にいたのか、とか、上野には実は古墳群があって、不忍池を挟んだ反対側に弥生時代の名前の元になった弥生遺跡があるとか、渋谷には城があって鎌倉街道が通っていたとか、四谷の古社古刹は実は江戸城外堀を掘った頃にまとめて麹町から移転させられていたとか、徳川家康はかしこすぎますね、とか、実は東海道四谷怪談のお岩は実在の人物で、でもあのお岩とはまったく違う話も伝わっていてその頃のお岩稲荷が現存しているとか、お茶の水の名水は神田川とともに生まれ神田川とともに消えたとか。
そんな楽しげな話が盛り込まれております。

お勧めお散歩ルートを地図上に設定したのと、江戸時代の話もそれなりに入っているのが(中山道とか甲州街道とか)、今まで出した本と違う点。
まあ、取り上げるスポットもその地域にあるものを片っ端から網羅、というのじゃなくてけっこう(個人的な趣味で)選んでるし、ルートもわたしが勝手に面白がって設定したので、有名どころを中心に作られた普通の歴史散歩ガイドとはテイストが異なるものに仕上がっているかと思います。

とはいえ、できるだけ歴史的背景や、経緯がわかるように、それでいて歴史に詳しくない人でもわかるようにと意識いたしまして、微妙な固有名詞にはルビを振ってありますし、年号は西暦を併記してあります(元号でいわれてもわたしがピンとこない)故、ご安心を。

どうせなら、パート2として江戸近郊編もやりたいなと思うので、売れるといいな。
それなりに手間暇がかかってるのである程度売れてくれないと泣くし。
まあ平易なA5サイズ(だったと思う)の本なので
興味ある方もない方も是非。

ついでに、以前出した2冊も一緒にどうぞ。
「東京古道散歩」は文字通り、都内の「古道」(古代東海道、品川道、鎌倉街道など)を地図と一緒に探った本。こういう視点での歴史本は非常に少ないので(一般向けの文庫だと他にはほとんどないと思う)ちょいとレアです。
「古地図とめぐる東京歴史探訪」は「東京古道散歩」のときに集めたネタを膨らませて、古道・街道とは関係なく、東京にはこんな歴史スポットが眠ってますよというのをテーマ別に書いたもの。
そんな違いだと思っていただければ。

2 件のコメント:

Toomy さんのコメント...

Amazonで早速、予約しました。古道の本も買いました。鎌倉街道付近に生息しておりますが、今まで何も知らないまま暮らしてきましたので、来年は、この2冊をバイブルにしてぶらり散歩を楽しみたいと思います。

荻窪圭 さんのコメント...

Toomyさま、ありがとうございます<(_ _)>。楽しんでいただけたら幸いです。