2013年7月7日日曜日

中央線がなかったら 見えてくる東京の古層

東京人座談会でご一緒させてもらった陣内先生の本です。
陣内先生が座談会の時もってらして、
面白そうなので、即日Amazonで注文したわけで、
ボチボチと読んでたのだけど、なかなか紹介する機会がなく
今日になったという次第。
それが「中央線がなかったら 見えてくる東京の古層」。


文字通り、「中央線」を現代の地図からひっぺがしたら
昔の東京(中央線なので、中野から立川方面になるわけだけど)が
見えてきたというネタで、
中央線界隈をフィールドワークしながら、
中央線以前の東京西部、江戸時代どころか中世にまで遡っていくという楽しい本。
なんと、参考文献に「東京古道散歩」もあげられてて恐縮。
確かに、阿佐ヶ谷あたりは取り上げたもんな、拙著で。

中野から荻窪近辺に住んでる歴史好きは必見。
中央線のみならず、新しく作られたものから順にひっぺがしていくことで
古道、地形、わき水といった今の東京が隠している様々なものが現れ、
どんどん昔の姿が見えてくるという本なのだ。
逆に、多摩地区がどう変わっていったかも見せてくれる。
江戸時代の農村が近郊住宅街に変化していく様子も面白い。

国分寺崖線好きにも欠かせない。
中央線は国分寺崖線の上を走ってるけど、
小金井から国分寺あたりは、中央線のすぐ南に崖線があるので
もっぱらそっちの話が中心。
国分寺から府中にかけての話も充実。

第一部が新宿から阿佐ヶ谷まで
第二部が多摩編で国分寺〜府中の武蔵国府関連と日野
取り上げる地域はある程度限定されているが、
当てはまらない人にもお勧め。

むしろ、中央線沿線住民じゃない人が
ここで描かれたフィールドワークの手法を自分が住んでる地域に当てはめて
歴史を辿ってみるという読み方が一番よいかと思う。

「環七と環八がなかったら 見えてくる世田谷の古層」とか
応用はいくらでも効くわけで、
実際、鉄道や幹線道路や首都高がなかった時代を想像すると
見えてくる歴史っていっぱいあるわけで、
今は街の中心が駅になってるけれども、駅と線路をとっぱらったら
駅から遠いなんてことない通りにかつての商店街の名残がくすぶってて
駅ができる前はそのあたりが街の中心だったとか、
ロードサイド店が並ぶまっすぐで新しい道路からはずれた旧道沿いに
昭和的な古い小さな個人商店が並んでて昔はそっちがメインストリートだったんだなとわかるとか、
よいとっかかりになるのですよ。

で、
今日は暑い中ちょいと作例撮って、買い物して、ブツ撮りして
まあそれなりに働いたり働かなかったりするいつもの日曜日でありました。

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