2016年6月22日水曜日

家康、江戸を建てる

ITMediaにペンタックス K-1のレビューを書いてメールする。

K-1面白いわ。重いけど。
ただ今からペンタックスのレンズを揃えるかと言われると微妙なわけで、
K-1が施しているデジタル時代ならではの様々な工夫やアイデアや機能って
一眼「レフ」よりも、レフのないカメラに向いているわけで
本来、ミラーレス機が率先してやるべきじゃないか。

Twitterで「家康、江戸を建てる」が話題になっており、
2月に出た小説(連作短編)なるも
真田丸で家康の江戸入りが描かれるタイミングだったからか。
面白そうなので読む。


最近は直木賞候補もこういう軽い文章なのですな。
アイデアは最高によい。
家康よりも、
家康の名で江戸という街を土木工事で作った人たちにフォーカスした連作短編で、
それは上水であり河川付け替えであり石垣であり江戸城天守でありという具合。
なるほど、こうして描いてくれれば
江戸という街がどのように作られたかわかりやすい。
神田川が全線人工河川であるかのように描かれているのがすごくひっかかるが(人工水路といえるのは江戸に入ってからだし、人工的に流路をつけかえたり治水工事を施すことはあっても、基本的には自然河川だ)、
目の付け所はよし。
中身は軽くて複雑な描写もないのですぐ読めるから、
今の東京の基礎がどのように作られたかのイメージを得るのにすごくいい。

家康が入部する以前から、江戸城はあったし、その北や北東には平河村があったし、東には芝崎村もあった。ただ、今の日比谷は入り江で平川が流れ込み、
大きくて安定した街を作る余地はなかった。
川は氾濫するし、湿地帯が多いし。
それを「湿地帯をなんとかしないと使えない場所」とみるか
「湿地帯をなんとかすれば使えるぞ」とみるかの違いで
河川をコントロールして広大な農地を作り出した家康はえらいもんだなとあらためて。
征夷大将軍になる前から手をつけていたからね。
しかも堤防でお茶を濁さず、上流部(埼玉の奥まで低地が広がってるのだ)の河川をつけかえることで水をコントロールしようとした話(それによって広大な田圃ができた)、
上水が重要だったという話、
は大事。

江戸で一番面白いのは、家康から家光にかけての3代で行った
「江戸とその近郊大改造」であり、
東京は高度成長期以降、いつも工事してる、古いものを壊して道路やビルを作ってると
嘆く人がいるけれども、何をおっしゃるうさぎさん、
高度成長期どころか、「徳川家康」からの伝統芸なのだ。
300年以上そうなんだからもうしょうがないですな。


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