2013年8月20日火曜日

多磨郡の式内社分布を考える(それは青梅か調布か)

平安時代に書かれた「延喜式」に「神名帳」ってのがあって、
そこには、
各国の神社がずらっと書かれている。
当時の官社の一覧表で、そこに書かれてる神社を「式内社」っていうんだけれども、
それが今のどの神社であるかわかってたりわかってなかったりして、
延喜式にも「〜〜国 〜〜郡 〜〜社」としか書いてないので、
範囲が広い「多磨郡」ともなると
延喜式の〜〜社はうちの神社のことだ、的な論争があり、
何かとややこしいことになってるのである。
ちなみに、延喜式神名帳に載ってなくても平安時代に遡る神社は多数あるので
(載ってるのは官社のみだから)
ここに出てくる神社だけが古いってことではないです。

なんてことを突然書きだしたのは
御岳山山頂にある御嶽神社が延喜式に書かれていた「大麻止乃豆乃天神社」だという説があると聞いたから。

で、面白いことに、多磨郡にあると書かれた「8つの式内社」のうち
どこが該当するかわからなくて複数の候補が出てるのが5社、
そのうち3社が「青梅市」にあるのである。

ひとつめが
「大麻止乃豆乃天神社」(おおまとのつのてんじんしゃ)
・武蔵御嶽神社(青梅市。御岳山山頂)
・大麻止乃豆乃天神社(稲城市)……かつては丸山明神といわれてたらしい。
(他にもあるけど略)

ふたつめが
「青渭神社」(あおいじんじゃ)
・青渭神社(青梅市)
・青渭神社(調布市。深大寺のすぐよこにある神社)
(他にもあるけど略)

みっつめが
「虎柏神社」(とらかしわじんじゃ)
・虎柏神社(青梅市)
・虎狛神社(調布市。深大寺から野川方面に少しいったとこにある神社)

地図にマッピングしてみると、それぞれが固まってて、
奥多摩の山地 vs 武蔵野台地、みたいな感じでちょっと面白い。
どれがほんとの式内社なのか、どっちかに固まるのか、両者ばらけるのか。


延喜式神名帳に「〜〜国〜〜郡〜〜郷〜〜社」と郷名まで書いてあればほとんど特定できただろうにねえ。

今度8社全部マッピングしてばらけ具合を見てみるのもいいかも。
今ざっと調べてみたら、
残り5社も、青梅・あきる野方面と、調布・府中方面のどっちかにきれいにわかれます。
なんだか面白いぞ(↓)。ちなみに、黒い丸がついてるピンは論社で色分けしてあります。

黒い丸がついてないピンは論社がない、まあここで確定でしょうって神社。
調布・府中組は国府に近いので多くありそうな気がするけど、
全部こっち方面だとすると各神社が近すぎる感があるし、
西多摩方面は阿豆佐味天神社と阿伎留神社だけになっちゃうし。
逆に、西多摩方面が正しいとすると多摩川上流に集中するのも不自然だし。
気になるーーー。

より大きな地図で 多磨郡の延喜式式内社 を表示

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