2012年2月11日土曜日

マンガパソコン通信入門(1996年)が無料公開されました

漫画家の赤松健先生(ネギま!の方です)が主宰する、絶版マンガをネットで無料公開しようという素晴らしい試み「Jコミ」が、なんとわたしと永野のりこ先生の「マンガパソコン通信入門」を公開してくれました。ひゃあ。15年ちょっとの時を経て、思わぬ復活w
ありがとうございます<(_ _)>。
→ http://www.j-comi.jp/book/comic/41951

で、この本の話を思い出しつつ。

1996年に講談社ブルーバックスから出たはいいものの、どう考えても「これからはパソ通じゃなくてインターネットの時代になるぞ」という時代にさしかかってたこともあってかほとんど売れず(^^;)、
ほどなくして絶版となってしまった「マンガパソコン通信入門」。
前代未聞の「泣ける」入門マンガです。
ブルーバックスらしからぬラブコメです。
あほですな。

経緯はこんな感じ。
1995年だったか、ブルーバックスの中の人から、マンガパソコン通信入門の原作を書いてみないかといわれ、面白そうと思ったらまず引き受けるというクセがでて承諾。

どうせやるなら普通の「マンガ***入門」とはひと味違う、読み物としても面白くて、パソコンマニアが出てこない話にできないかと、「彼女がパソ通にはまって、彼氏が慌てて勉強する」ってカップルを考え、それをベースにパソコンを買ってからパソ通をはじめて慣れていくまでの構成を考えて、彼氏が少しずつパソコンやネットを使ったコミュニケーションを覚えていく、という内容を考えたわけです。
マンガを描いて下さるのは、まさかの永野のりこ先生。
そもそも人選からしてブルーバックス的じゃない。

かくして、初期設定以外はけっこう普通の入門マンガだったはずの、特にオチもなかった原作がいつのまにか、
「素敵」で「泣けて」、めちゃ気恥ずかしい完璧なパソ通ラブコメになってたのでした。
読んでいただけるとわかりますが、わたしにあんな展開を考える才能はありません。いやマジで、あれがこんな感動的な話になるなんて、永野先生ってすごすぎるなと、プロの漫画家ってすごいな、と。ああ「原作」なんておこがましい「原案・監修」くらいでいいです……orz という気分になった記憶あり。まいりました。
ああ、物語を作れる人ってすごいな、自分には無理だーというのを思い知った瞬間というか。

彼女がいつも話し中だ、おかしい→実はパソ通をしてた……という展開はなんか面白そうだな、までは思いついても、そこから物語にできるかどうかは別なんだなと思い知ったというか。
だって、そこから入門書の展開を守りつつ、あの「泣けるw」オチに持って行くなんて、すごすぎです。わたしには思いつかない。詳しくは読んでくださいまし。

校了直前には講談社の旧社屋に泊まり込んで、永野先生がアシスタントの方と一緒にペンいれしてる傍らで、
内容をチェックしたり、マンガ内で使う図版(主に、パソコンの画面ですな)を内容に合わせてその場で作ってプリントアウトして貼ってもらったりという仕事をしてた記憶がありますですよ。
懐かしや。

で、名作ラブコメです。怪作です。いやまさか、原作とクレジットされてるわたしも、あそこまで完璧な感動的ラブコメになるとは夢にも思わなかったですもの。

ただ、当初から「パソ通を扱うには時期が遅すぎる、今やるならインターネット入門じゃないか?」という話はしてたのですよ。96年以降はインターネットの時代に変わっていく、というのはもう目に見えていたので。
ただもうパソ通入門で会議が通ってしまっているから、インターネット入門はその次ということで、といわれ、わたしが原作を書けばスタートする……というところまでいったのですが、はいすみません、わたしが書けませんでした。

読んでみたい方は絶版コミックを無料で提供するという画期的な試みを実践中のJコミでお楽しみ下さい。
→ http://www.j-comi.jp/book/comic/41951

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