2011年4月14日木曜日

レベル7というよりむしろ「七階」

「七階」はイタリアの幻想文学作家ディーノ・ブッツァーティの名作短編。
軽い症状で病院の7階に入院した主人公。
その病院は、一番症状が軽い人が7階で、重くなるにつれ入院する階が下がっていき、
1階になったらもう死を待つのみ、という構造になってて、
最初は7階なのに、病室が満杯だとか、設備の関係だとか、
なんだかんだ理由をつけられて病室が下のフロアに降りていくのだけど、
主人公だけはまた治って上の階に戻れると思い込んでるという、
昔読んだ話なのでストーリーはあやふやだけど、
レベル7と聞いて思い出したのがこの話なのであった。

だって、レベル4だといってたのがいつのまにかレベル7になったのに
でも安心だとか大丈夫とかただちに被害はないとか
いってることはずっと同じなんだもの。
冷やすことには失敗したけど格納容器は無事だって話が
いつのまにか2号機と3号機は破損してる(可能性が高い)ってのもあるな。
まさに「七階」。

ニュースを追いかけてると、つまるところ、応急処置の応急処置に汲々としてて、
その先の根治の最初の段階(核燃料を冷やして冷温状態に持って行き、冷却システムを構築し、放射性物質の流出を止める)にとりかかることすらまだできてない。

爆発しない限り放射性物質が遠くまで拡散することはないにしても
首都圏から脱出しなきゃいけない状態にはならないにしても、
震災前の政府や東電の主張(いわゆる原子力安全神話)を基準にすれば
明らかにアウト。

首都圏においてはパニクったり慌てたり逃げ出す必要はないだろうけど
(でも、小さな子どもを抱えてる人は不安だろうな)
それとこれとは別。

人が死ななきゃいいという問題じゃない。

いずれ、福島第一原発の半径 n kmは立ち入り禁止区域になるだろうから、
その土地を早々に国か東電が買い上げて、慰謝料を含めてそこに住んでいた人々に
渡し、新しい住処を探してもらわないと、避難してる人も身動きとれないだろうに。

その土地は、そうだな、造成して東電専用の保養地にするとか、海は東電専用の海水浴場にするとか。

原発をなくして電力需要はどうするか。
当面は天然ガスでしょうな。ガスタービン。コンバインドリサイクル方式ならかなり効率のよい発電ができるらしい。
発電コストもたぶん原発より安い(原発の発電コストが安いってのはおよそ理想的な環境が実現できた場合で、実際にはもっと高いようだ)→原発の発電コスト
なにしろ、地球環境大賞を取るような火力発電所を東電は作れるんだからね。

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