目的は3つ。
1:JVCのGC-XA1の自転車車載動画撮り直し:ヘルメットやハンドルだとどうしてもブレが多い。経験上、自転車はメインフレームに装着するのが一番安定して撮れるので、昔やってたようにトップチューブにクランプヘッドを使ってカメラを固定してみることに。このクランプヘッド、すごくしっかりしてるのでおすすめ。
2:渋谷の写真を撮る:今書いてる東京歴史本の渋谷編で使う写真……渋谷といっても氷川神社や金王八幡宮や善光寺や妙円寺やそんなんですが……を撮影。
豊栄稲荷。かつては道玄坂方面にあり、豊澤稲荷といったそうな。 |
目的地を渋谷にしたのは3が大きくて、
ゴビンダ氏の再審、そして無罪という報道がなされた際、
この事件を振り返ってみたくなり、当時未読だった佐野眞一の「東電OL殺人事件」を購入、ちょうど読み終えたところだったのだ。
円山町で毎晩立ちんぼをして客をとってた東京電力企画部調査課・副長が神泉駅近くのアパートの一室で殺されてたという事件で、被告とされたゴビンダ氏が物的証拠がなく、矛盾点もたくさんあったため一審で無罪だったのに、二審で一転有罪とされて無期懲役となった事件。
1997年のことなんだが、
福島原発事故をきっかけに、勝俣会長はその殺されたOL(じゃなくて、女性管理職)の当時の上司だった
というあたりから再度話題になり、DNA鑑定のやりなおしが行われて2012年6月に再審が認められ、犯人ではないとやっと認められたという大ざっぱにいえばそんな感じで。
→東電OL殺人事件 - Wikipedia
「東電OL殺人事件」を読んでたら、その現場がどうもわたしが渋谷へ自転車で向かうとき決まって通る旧滝坂道のすぐ脇で、神泉駅のすぐそばで、そこには道玄坂地蔵尊があり(知らなかった)……って描写で現地に行ってみたくなったのだ。
道玄坂地蔵。かつては豊澤地蔵といった。この前に立って客をとってたらしい。 ラブホ街のけっこうはずれ。ここから崖を谷に向かって降りると神泉駅。 |
ここまで来たのだからと、本で読んだ記憶を便りに神泉駅近くをうろついてみると、すぐに事件現場発見。
本当に駅のすぐ近くで、しかも、周りはどんどん新しい建物になってるのに、事件が起きたボロアパートは、15年前の時点でかなり古かったのに、今でも健在でありました。ちょっとびっくり。
「東電OL殺人事件」(というか「東京電力企画部調査課・副長にして売春婦殺人事件」)は事件について様々な視点で取材を重ねて書かれていて、読んでるといかに検察が強引に有罪にもっていったかわかるわけで、マスコミ報道で断片的にしかこの事件を知らないけど興味ある人はまず読むべし。
で、読めば読むほど謎が深まるわけで、東電の闇と結びつけたくなるのはわからないでもないのです。
反原発を唱えてたから殺された、までいっちゃうとアレだけれども
真犯人は誰だったかというと、佐野氏は通りすがりの犯行じゃないかと推測してるし、ネットを見てるとヤクザ絡みだとか、東電に依頼されたヤクザだとかいろんな説が飛び交ってるわけで、気になりますな。
今、この事件について取材し直してノンフィクションを書くとすれば、東電について多く割かねばならなくなるのは確かだろうなあ。あのときは無理だったけど、15年たった今なら語れることを抱えてる人も多い気がするし。
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