2011年11月14日月曜日

「スティーブ・ジョブズ」読了

スティーブ・ジョブズ読了。
2冊とも出てすぐに買ってるんだけど、
最初の1〜2章と原稿書きの資料として必要なページ(目次がしっかりしてるので助かりました)だけしか目を通しておらず、こういう分厚い本って、本格的に取りかかるには心の準備が必要で、で、
やっと頭が読書モードに切り替わったので、ここ2〜3日で一気に。

そもそも人の名を覚えるのが超苦手で、特に翻訳物は、あとになって「え、これ誰だっけ」とページを遡ったり、同じ人物がファーストネームで出てきたりファミリーネームで出てきたりで混乱するんだけれども、
この本に限って悩まされずに済んだのは、長くApple製品を追ってたおかげで、というかこの業界に長くいたおかげで、主要登場人物の多くを知ってたから。マイク・マークラとか、ハーツフェルドとか、アビ・テバニヤンとか、懐かしい名前がいっぱいでてきた。BeOSってどうなったんだっけ。

でね。ジョブズの伝記なのでジョブズの足跡を当人のみならずいろんな人の証言や事実を元に時系列に追ってるんだけれども、必然的に、アップルやピクサーといった会社、それらが世に送り出した作品や製品の話もついてくるわけで、
ジョブズの話を読んでいると、いつの間にか、ジョブズが送り出した製品の良さやコンセプト、なぜその製品が生まれたか、なぜその製品のディテールがああなっているのか、ってことまで流れ込んでくる。
だから、ジョブズについて知りたい、というのみならず、ひとつの製品が生まれる強烈な過程をまのあたりにすることができる。それはすばらしい体験。
そういう意味でも希有な伝記で、ビジネス書として読む人が出ても不思議あるまい。
「集中と選択」ってよくいわれるけど、それを実際に実行して成功した人だしね。その集中っぷりは感動的。

もう、ひとつひとつの製品のコンセプトや良さが簡潔に表現されてて(まあ、当人の言葉があるのだから当然なのだが)、その製品が生まれる過程も表現されてて、あれこれと感慨深いと同時に、あああれはああいうことだったのか、くそ、ぼんやりとしか見えてなかったのだけどあのとき気づいてちゃんと記事に書いていなければならなかったのに、みたいな感覚もあったりする。

iPodが出たとき、DOS/VマガジンでMP3プレイヤーの比較記事を書くことになって、他社のHDD搭載型プレイヤーを見てそのひどさに頭を抱えて、これ、iPod圧勝過ぎるじゃないか、それをどう原稿に書こうなんて考えたことを思い出したり。ホイールのアイデアはフィル・シラーだったかっ。

アップル→ネクスト→ピクサー→アップルと歴史を辿ることはすなわち、パソコンが誕生以来の歴史を、そのまま見ることに他ならないわけで、そういった意味でも、面白い。

ああ、なんか、ジョブズの人生についても、ジョブズが生きた時代についても、ウォズはいい人だなあってことも、業界についても、製品についても、コンセプトについても、この先についても、読みながら感じたことはたくさんあるんだけど、寝る前のさくっと書くような頭ではまとめられないので、ぜんぶ割愛。

とりあえず分厚くて長いけれども、必読です。読むべし、です。
翻訳も読みやすいし。分かってる人の訳だなあというのがわかるし。
訳者後書きがないのは寂しいけど、まあスケジュール的に無理だというのはわかります。。
詳しくは翻訳されている方のブログを。→Buckye the Traslator

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